Nano Ledger Sを紛失・焼失した場合にXRPを取り出す緊急手段について

Nano Ledger SはXRPに対応しているハードウェアウォレットで、人気もあります。取引所に多額のXRPを預けておくのが怖いので、皆様の中には自分でハードウェアウォレットの中で管理している人も多いと思います。ハードウェアウォレットの管理は、100%自己責任となります。ですが、どんなに気を付けていても不測の事態は起きるものです。そこで、本記事ではXRPを入れたNano Ledger Sを紛失・焼失した場合にXRPを取り出す緊急手段について、書きたいと思います。ただし、あくまで”緊急手段”なので、本記事が皆様の参考にならないことを切に願っております。

必要なもの

  • Nano Ledger SのRecovery Words (24 words)
  • Ripple Address  (rから始まるやつです。必須ではないと思うけど…)
  • 新しいRipple address (取引所の入金アドレスなど?)
  • パソコンのスキル (正直、少しハードルが高いと思います…)

BIP39とは

一般的に暗号通貨に使われている秘密鍵(シークレットキー)は、ランダムな文字列となります。例えば、Ripple Walletの場合はsから始まります。一方でNano Ledger Sなどに使われるRecovery Words (リカバリーワード)は”alpha”や”road”など、英単語で構成されています。これはBIP39という規格に従って、暗号鍵を人が理解出来るパスフレーズに変換しているからです。ちなみに、使われる英単語はこちらで確認出来るので興味ある人は覗いてみて下さい。

暗号鍵の復元

Mnemonic Code Converterなどを使ってBIP39のRecovery Wordsから暗号鍵を復元します。インターネット上のサイトというのは常に情報流出の可能性があるので、利用するのが怖い方はこちらのhtmlなどをダウンロードして、インターネットから切断してるクリーンなパソコンなどでローカルから開いて下さい。

Recovery Wordsの入力

皆様が保管されてるNano Ledger SのRecovery Wordsをお使い下さい。ここでは下記の24単語のRecovery Wordsを使います。(ただし、念のため、一部の単語はxxxxxで置換しています。)

six crazy xxxxx dismiss ship whale step xxxxxx energy cable kite suggest xxxxxx spoon end xxxxxx inherit dial xxxxx traffic matrix unable xxxxxx glass

  1. Recovery Wordsを”BIP39 Mnemonic”に入力する
  2. Coinは”XRP – Ripple”を選択する

暗号鍵(Private Key)のコピー

ただし、この秘密鍵はsから始まるRipple secret Keyのフォーマットとは違うので、デスクトップウォレットなどには使えません。ですので、この暗号鍵を使えるツールでXRPを取り出す必要があります。

 

XRPを取り出す準備(ツールインストール)

上で控えた暗号鍵(Private Key)を使って、こちらのripple-recovery-toolでXRPを取り出します。まず、パソコンに”node.js”と”git”をインストールして下さい。そして、この辺りは自分で調べて下さい。ちなみに、私はCentOS 7だったので、下記のコマンドで入れました。

>sudo yum -y install epel-release
>sudo yum -y install nodejs npm
>sudo yum -y install git

その後、下記のコマンドでripple-recovery-toolをインストールする

$ git clone https://github.com/LedgerHQ/ripple-recovery-tool.git
$ cd ripple-recovery-tool/ripple-lib
$ npm install
$ cd ..
$ npm install

ツールを使ってXRPを送金

$ node CLI-recovery-tool.js 

でツールを実行する。

 

Starting Ripple recovery
prompt: Enter the rippled node you want to connect to:  (wss://s1.ripple.com) [Enter] 

ツールが接続するリップルネットワークのノードを聞かれるので、何も入力せずにEnterで次に進める。デフォルトでRipple社のs1.ripple.comに接続される。

 

prompt: Enter your ripple address: rnZAHtGyyApYrzo6RXviu24489HvipMYPH
connected
There are 20.89999 XRP on this address

次にrから始まるRipple Addressを入力する。私の場合は”rnZAHtGyyApYrzo6RXviu24489HvipMYPH

prompt: Enter the private key in hexadecimal format (without prefix):  fd13fe2c623420e72960b251497893f7af4973xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

次に秘密鍵(Private Key)を聞かれるので、上でコピーしたものを入力する

prompt: Enter the fees for the transaction in drops:  (0.000010) [Enter]

送金手数料を聞かれるので、適当に入力する。良く分からない人には何も入力せずに[Enter]で次に進める。

 

prompt: Enter the amount to send (remember 20XRP must stay on the account after fees and payment):  0.1

送金したいXRPを入力する。ここでは0.1XRP。Ripple Walletは最低20XRPを残す必要があるので、全額送金する場合は、総額から20XRPを引いた数値を入力する。

ちなみに余談ですが、この実験のために新しいウォレットを作ったので、20XRP(時価約500円)を消費してしまいました。俺の昼ごはん…(涙。

 

prompt: Enter the address of the recipient account:  rnnJBAH3ncei1WaqrjmbvZYcyPqDq65R7H

XRPを送金する先のアドレスを入力する。ここでは”rnnJBAH3ncei1WaqrjmbvZYcyPqDq65R7H”を入力する。

 

prompt: Enter a destination tag if you want:  (0)  [Enter]

タグを入力する。一部の取引所など送金にタグを付ける必要があるので、その場合はここで入力する。今回はタグは要らないので、何も入力せずEnterで次に進む。

 

End of transaction, close this window and double check the state of the transaction online :
 https://xrpcharts.ripple.com/#/graph

送金完了。何も問題なければ無事に送金されてるので、bithompなどで確認する。ちなみに今回の取引はこちら。無事に0.1XRPが送金されてることが分かる。

 

最後に

ここまででRecovery WordsからXRPを取り出す方法を解説しましたが、パソコンに詳しくない方にはかなりハードルが高いことが分かります。ですので、基本的には予備のNano Ledger Sなどを用意するなどで対策を取ることをお薦めします。本記事は本当に緊急手段です。ちなみにNano Ledger Sを購入予定の有る方は下記のリンクからだと嬉しいです。

Ledger Nano S - The secure hardware wallet

 

おまけ

Nano Ledger Sは日本でサイトで買うか、公式ホームページから買うか、どちらがお得なのか計算してみた。仮定は以下で。

  • 日本:1個11000円、国内送料は500円
  • 公式:1個58ユーロ(8000円ぐらい)、海外送料は23.7ユーロ(3200円)

1個だけ購入する場合

  • 日本:11500円 (送料は500円と仮定)
  • 公式 :11200円

ほとんど値段は変わりませんね(-_-;)

2個購入する場合

  • 日本:22,500円
  • 公式 :19,000円

公式サイトからの購入が少し安い

4個購入する場合

  • 日本:44,500円
  • 公式 :34,000円

購入する本数が多くなると、公式サイトからの購入のほうがお得になるようです。

ただ、公式サイトの場合は、英語だったり届くまでに時間がかかったり、日本で購入する場合は第三者を経由するので、色々と怖いという意見もあるので、好きな方法で購入すると良いと思います。

それでは!

 

名もない猫

2014年頃からXRPとRippleを追っています。Ripple社が掲げる価値インターネットの未来に強く共感し、動向をウォッチしている。ただ、飽きっぽい性格をしているので、このブログはいつ消えてもおかしくない。
宜しければ仲良くしてやって下さいm(_ _)m
Twitterは引退しました。理由はTwitterが楽しくて無限に時間を取られてしまうため。

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