【ビギナーシリーズ】第5回 全ての台帳を繋ぐインターレジャープロトコル(ILP)とは?

だいぶ長く時間が経ってしまいましたが、ビギナーシリーズ[a]このシリーズでは、難しい事を正確にというよりは、分かりやすさを優先に書くようにしてます。ですので正確性を欠くことがあるかもしれませんが、ご了承下さい。第5回の今回は、Ripple社が中心として普及を進めているインターレジャープロトコルについて説明します。ILP(Inter Ledger Protocol)と略す人も多いです。一見するとXRPと余り関係がなさそうな話題ですが、そんなことはありません。しかし、今回の内容対象ではないので、それはまた別の機会に。

簡単に言うと、インターレジャープロトコルって何?

インターレジャープロトコルは、銀行システムやビットコインなどの異なる台帳を超えて、価値やお金を簡単に送金するための価値転送の規格となります。2015年10月にRipple社が提唱し、現在はW3C(World Wide Web Consortium)で標準化が進められています。このインターレジャープロトコルは、Ripple社が目標としている価値インターネットの実現に必要不可欠な根幹の技術となります。ですが、インターレジャープロトコルはRipple社が所有し、独り占めしようとしているわけではなく、オープンソースでフリーライセンスなので、誰でも無料で使用することが出来ます。

インターレジャープロトコルの登場

企業は公開ネットワークに全てを預けない

インターレジャープロトコルは台帳やシステムを超えて、価値を送金する共通の規格です。なぜそんなものが必要になるのでしょうか?

それはビットコインの誕生がキッカケでした。ビットコインのようなデジタルアセットの登場により、価値を安価で高速に送金可能になる未来が開かれました。そして、そのビットコインを支えてるのはブロックチェーン技術です。

さて、ビットコインのほか、イーサリアムあるいはリップルなどの多数の仮想通貨が存在します。しかしながら、どんなに安価で高性能で優れてる仮想通貨が存在しても、世界中の全ての銀行、企業あるいはペイメントサービスが1つの仮想通貨を使うという未来は来ません。なぜなら、それぞれの銀行、企業あるいはサービスによって、求めている特性が違うため、仮想通貨に「必要とされる性能」も異なります。また、セキュリティや情報管理の観点から、企業はビットコインやリップルのような世界中に公開されたネットワークを、社内システムとして使うことが出来ません。例えば、自分が預けてる銀行の預金残高が世界中の人間に見られたら嫌ですし、困りますよね?つまり、基本的にはブロックチェーン技術を応用した閉じられたシステムが増えていくと思われます。

下記は去年のインターレジャープロトコルの講演資料となります。銀行、ビットコインなどのブロックチェーン、電子スイカなどのモバイルマネー、オンラインウォレットのネットワークなどの送金ネットワークは独立して存在することになります。

画像引用元:chicagopaymentssymposium.org

 

閉じられたシステムを繋ぐ存在

企業はセキュリティや情報管理の観点からも公開ネットワークに全てを預けない背景があります。そのため、ブロックチェーン技術が普及しても、相変わらず銀行や企業のシステムはそれぞれ別で存在することになります。それでは、せっかく価値送金が高速に出来るブロックチェーン台帳の利点を活かすことが出来ません。どう解決するかというと、台帳同士が共通の規格を持ち、自動で価値を交換してしまう規格があればいいのです。そこで登場したのがRipple社が提唱したインターレジャープロトコルです。このプロトコルは、存在する様々な送金ネットワークに共通の規格となります。これにより、下図に示す通り、ペイメントネットワークを相互に接続することが可能になります。

画像引用元:chicagopaymentssymposium.org

そうやって存在する様々なシステム(世界中の銀行、PaypalやLine Payなどの送金サービス、VisaやMastercardなどのクレジットネットワーク)がお互いに接続されていけば、下図のようなメッシュ状に価値のネットワークを拡大していくことが可能になります。恐らく世界では、ビットコインネットワークやリップルネットワークなどの仮想通貨も、その特性に合わせて適材適所で組み込まれていくことになることでしょう。

画像引用元:w3.org

 

まとめ

インターレジャープロトコル(ILP)は、銀行や企業独立した台帳システムを相互に繋ぐことで、価値移動を簡単にします。W3Cで標準化を進めており、世界中の誰でも無料で利用できるので、価値インターネット実現の根幹技術として今後の動向が楽しみです。早くそういう未来が来ないかな!!( ^ω^)

 

おまけ

タイムリーな話ですが、11月20日にILP Workshopを東京で初開催するようです。恐らくRipple社からも技術者が来ると思うので、もしインターレジャープロトコルに興味を持った方が居ましたら、参加を検討してみてはいかがでしょうか。(私はプログラムも分からない一般人なので、参加対象外・・・悲)

名もない猫
2014年頃からリップラーをやってる理系人間です。Ripple社が掲げる価値インターネットの未来に強く共感し、動向をウォッチしている。ただ、飽きっぽい性格をしているので、このブログはいつ消えてもおかしくない。 宜しければ仲良くしてやって下さいm(_ _)m Twitterもやってます→@cryptopayments2

参考資料   [ + ]

a. このシリーズでは、難しい事を正確にというよりは、分かりやすさを優先に書くようにしてます。ですので正確性を欠くことがあるかもしれませんが、ご了承下さい。

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