銀行独自仮想通貨(銀行コイン)が銀行間送金には本格的に使われないと思う私の理由

今回は銀行コインが銀行間の国際送金・国内送金には使われないと思う私の理由について、説明していきたいと思います。

(勢いで書いたので後日修正する予定ですが、とりあえず公開)

銀行コインとは

銀行コインとはなんでしょうか?一言でいうと、銀行が独自に発行する暗号通貨です。銀行版ビットコインのようなものだと理解して頂ければと思います。国内では三菱UFJ銀行が”MUFGコイン”を、みずほ銀行が”みずほマネー”、SBIホールディングスがSBIコインを開発しているという報道があります(下記参照)。

報道されてる限りでは、主な使い道としては、独自暗号通貨を用いることで決済や送金の利便性向上、新サービスの提供、およびコスト削減となるようです。そして、1コイン=1円の固定交換レートと法定通貨とペッグするようです。

ちなみに、海外に目を向けてみるとUBS, Deutsche Bank, Santander and BNY Mellonあたりが銀行コイン(英語ではUtility Settlement Coin)の開発をしていると発表しています。

 

銀行間送金に使用されるの?

さて、この銀行コインですが、銀行間の送金に利用されるかと言われると私は懐疑的です。銀行コインの恩恵を十分に得れるのは、基本的には、その銀行コインを発行した銀行の中だけだと考えています。銀行コインはそれ自体が価値を持つわけではなく、発行銀行が価値を担保しているコインとなります。

銀行コインを銀行間送金で使おうとすると下記のシナリオが考えられます。

  1. 送金先と送金元の銀行が共同で銀行コインを発行する
  2. 送金元の銀行コインを送金先の銀行コインに両替して送金する

、世界中にある数多の銀行同士がお互いに銀行間送金を行おうとした時に、上記2つのシナリオはスケーラビリティ(拡張性)がある皆様は思いますでしょうか?

1の「送金先と送金元の銀行が共同で銀行コインを発行する」に関しては、「リップルネットワークの国際送金に最終的にXRPが使われると私が思う理由
」の記事でも説明しましたが、地理的にも政治的にも法定通貨も違う全ての銀行が1つの銀行コインを使うこと合意するのはとても難しいと思います。少数の銀行でなら合意出来るかもしれませんが、とてもスケーラビリティはありません。

2の「送金元の銀行コインをどこかで送金先の銀行コインに両替する」に関してですが、これも残念ながら恐ろしいぐらいにスケーラビリティがありません。似たような記事を「リップルネットワークの持続的発展にはXRPを用いなくてはいけない理由」で説明してますので、もう結論から言います。銀行間送金を行う銀行が増えると、急速に両替を行わないといけない銀行コイン通貨ペア(A銀行コイン⇔B銀行コイン)が増えていきます。通貨ペアとはドル円のようなFXレート(yahoo.co.jp)です。例えば、8銀行の間でお互いに銀行間送金を行おうと思うと、28通貨ペアになります。170銀行の間でお互いに銀行間送金を行おうと思うと、約14,000通貨ペアです。そうです、たかだか170行だけでこの数の通貨ペアが必要です。ちなみに1000行で50万通貨ペアになります 笑。世界に何銀行あるか知りませんが、かなりきついシナリオとなりますね。とてもじゃないですが、発展可能な構造じゃないです。

以上から、私は「銀行コインは銀行間送金に使われない」と考えています。少数銀行では成り立つシナリオですが、 数百の銀行が関わってくると破綻します。

何が銀行間送金に使われるのか?

(そろそろ書くのに疲れてきましたので手短に。。。)上記で述べてきた考えからスケーラビリティがある銀行間送金に必要な暗号通貨の特性は「それ自体が価値を持つ暗号通貨」になるのかなと思います。法定通貨にペッグされてないビットコインやXRPなどになりますね。

以上です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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